今回は資産運用7年目を迎える筆者の現在に至るまでの紆余曲折と、今後の資産形成戦略をご紹介します。
もくじ
資産運用に興味を持ったきっかけ
私はごく普通の一般家庭のもとに生まれ、貧しくも裕福でもないいわゆるごく普通の家庭で育ってきました。
ありがたいことに4年制大学にも進学させてもらい、遠方の大学だったことから18歳で一人暮らしもさせてもらいました。
こう書くと裕福そうに聞こえますが、一人暮らしをしていたマンションは家賃24,500円の1Kでした。隣の部屋の生活音、というより会話がよく聞こえてきたのが懐かしいです。笑
そんな普通の大学生でしたが、久しぶりに祖母の家を訪ねたのが資産運用に興味を持つきっかけとなったのです。
祖母は80歳手前にも関わらず不動産会社を経営しており、年金をもらったことがないというスーパーおばあちゃんでした。
不動産会社の事務所を訪ねたその時、ある銀行の営業担当と話している最中でした。邪魔をしないように事務所の端の席に座りつつも、耳を会話に傾けてみると、

先日購入された投資信託が利益30%出ていますけどどうします?

あら、すっかり忘れてたけど値上がりしたのね。
全て利益確定しちゃってもらえるかしら?

全て売却しちゃっていいのですか?

いいのいいの。
そのお金でこれから始まるニーサっていうの?そっちで運用しようと思うの。
ちょうどよかったわ、ニーサについてわからないことがあるから教えてもらえる?
ざっとこんな会話が聞こえてきたのです。
まだまだネット証券というのが普及し始めたばかりのころで、資産運用をしている人は少数派でした。
私の両親は「FXや株は自己破綻するから絶対にやるな。銀行に預けておけば間違いない。」と資産運用断固反対派でしたし、実際に親世代は銀行に預けておけば高い金利で返ってきた世代だったので、資産運用する必要性すらわからない人たちばかりでした。
そんな「資産運用は悪だ!」と刷り込まれてきた私の目の前にいるおばあちゃんが、当たり前かのように資産運用について話ししていたのです。
雷にでも打たれたかのような衝撃が走ったのは今でも覚えています。いろんなものが頭の中をグルグルしていました。

まってまって、資産運用って悪じゃないの?どういうこと?
その後、銀行の営業マンと祖母の会話に混ぜていただきお金のこと、資産運用のこと、たくさんのことを聞きまくって教えてもらい、
結果として私のお金に対する好奇心がむくむくと育ち、資産運用に興味をもつきっかけの日となったのです。
トレーダーは無理。長期で運用しよう。
あの日以来、お金について貪るように勉強し続け、新しいことを知るとトライしてみては失敗してを繰り返していました。
トライアンドエラーを繰り返していた時はちょうど、世間を賑わせた与沢翼さんや堀江貴文さん、ソフトバンクグループの孫正義さん等が話題になっていた時代。あらゆるお金儲けの話が溢れかえっていました。
資産運用初心者の誰しもが通る道である「短期で爆益」に夢をみてFXや株のデイトレードをやってみたりもしました。ビギナーズラックで利益が出た瞬間もありましたが、結果はマイナス。ビビリな性格のため無茶なレバレッジでトレードはしていなかったのが不幸中の幸いでした。
トレードで惨敗した私は「トレード向いてないな」と悟りました。
勉強不足もあったかと思いますが、トレードで何よりもしんどかったのが「気が気じゃないハラハラする時間」が私には合っていなかったのです。
短期で爆益の夢をあっさりと捨てた私は、遠くはない将来の家族ができた時、お金のことで頭を抱え悩むことがないように資産運用していくことにシフト。資産運用を長期目線で戦略を立てていくことにしたのです。

トレードは無理。
焦らずじっくりやっていこう。
2017年、NISAで資産形成開始
いざ長期目線で戦略を立てていこうとした私ですが、まだまだ資産運用をしているのはごく少数。若い世代となるとその数はさらに減っていきます。そんな中でも諸先輩方のブログを見つけては貪るように読んでいました。
当然ですが、諸先輩方とそっくりそのままの運用は私にはできませんでしたので、少ない知識と経験で頭をフル回転させ戦略を練っていきました。その際、金融商品について調べまくってまとめたリストが残っていたので一応載せておきますね。
- 個別株は買い時・売り時がよくわかない → 会計の知識や経済の勉強が必要
- 外国株 → 国内株すらよくわからない。売買のハードルが高い
- 外貨建MMF → 投資信託との違いがよくわからない、情報が少ない
- 債権 → 利率が低い。
- コモディティ → 守る程の資産はない
- CFD → よくわからない
- FX → トレードは無理
- ロボアド → 利益はでている。自分で積み立てたほうが手数料が抑えられる
- 投資信託 → 金融商品のバラエティパック。 ぼったくり商品多すぎ。
- ETF → 上場投資信託。投資信託との違いがはっきりわからない。
あれこれと考えに考えた末、以下の理由で2017年からNISAで投資信託を積み立てていくこととなるわけです。
- 少額でも始められる。
- 複利の力。
- 「卵を一つのかごに盛るな」を実践できる。海外の金融商品にも投資できる。
- 税制優遇。
明日の暮らしを楽にするために無理のない運用方法を模索~トラリピ開始~
長期目線での資産運用はNISA(現在はつみたてNISAに移行)で運用していくこととなったわけですが、途中であることに気づいてしまったんです。

もしかして今の暮らしの助けになっていない?
そうなんです。つみたてNISAの性質上、利益確定は老後や本当にお金が必要になった時なので、運用中は家計にキャッシュが入ってくるわけではないんですよね。
なんてこったい。笑
そこでキャッシュが入ってくるような運用はできないものかと考え始めたのです。たしか2019年頃。
ここでも過去の経験が生きてきました。FXで失敗したことがある私ですが、実は勝算があってFXに手をだしていたのです。
というのも、為替にはある程度決まった幅で値動きしている通貨があることに気づいてFXに手出ししたのです。(結局、自身の感情をコントロールすることができずに失敗してしまったのですが…)
例えば、米ドル円チャートを見てみましょう。

これを見ると、75円付近から140円付近の間で推移しています。(2022年は歴史的円安により140円の壁を超えていく結果となってしまいました。)
つまり、この幅の中で安い時は買い、高くなったところで売りをすれば良いということです。
ただ値動きは日々上下しているため、一時的に含み損(その時点で決済すると損が確定する)を抱えることもあり得ます。その逆(含み益)もあります。
この含み損や含み益の状態を見てしまった時、「これ以上の損はしたくない」、「まだまだ利益が膨らむかも?」などと考えてしまい、感情をコントロールすることが難しくなってしまうのです。(凄腕トレーダーは損切りポイントや利益確定ポイントを予め決めています。)
そのため、私は自動売買はできないものかと調べ始めたのです。
自動売買関連は、詐欺まがいのもので溢れているため被害者とならないよう慎重に検討していく必要があり、検討するために多くの時間を要しましたが、2020年、ついに理想とするサービスを発見したのです。
それがこちらのトラリピ
詳しい説明はトラリピ記事にて説明することとしますが、
現在はトラリピを利用し、月に5万円程度のキャッシュが入ってきています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
資産運用歴は7年とぼちぼちですが、その道中はたくさんの失敗をしてきて、現在の中長期目線での資産運用を行っています。
今後はトラリピについて設定方法や運用結果を公表していく記事を執筆していきます。
私もごく普通の社会人で、再現性は高いと思いますので興味がありましたらよろしくお願いします。